彼らによると、主食である米と豆はまだ残っているのだが、肉類はすでになかった。最後に残っていた干し肉を食べきると、動物性タンパク質を摂取するため、彼らは池にいる魚を捕まえ食料としていた。
「昨日はこれを食べた」と台所から皿を持ってきた。皿の上には、肉を揚げたようなものが載っていた。手に取ってみると、骨ばかりでわずかな肉しかついていなかった。勧められるままに、歯で肉をそぎ落とし口に入れてみた。淡泊な味がした。ガリンペイロたちは、僕が飲み込んだことを確認してから、肉の正体を明かした。カメレオンの肉だった。旨いものではない。この日はいつもの魚に加えて、僕たちの持ってきた肉が食卓に載った。
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