サンパウロを経由して、パラグアイの首都アスンションに到着。冬のスペインから真夏の南米大陸に降り立った。
とにかく暑い。気温は恐らく四十度前後、湿度もある。
一昨日、ルケという街に行って、銀のワンパを買ってきた。パラグアイでは、テレレというお茶を良く飲む。ワンパの中にお茶を入れ、テルモと呼ばれるポットから冷たい水を注ぎ込む。ワンパに差し込んだボンビージャという銀でできたストローで飲むのだ。パラグアイでは、人が集まればワンパを次々と手渡し回しのみする。
パラグアイ人は、どこに行くにもテルモとワンパを持って出かける。もちろん仕事中も飲む。バスの運転手は、車が止まった時にストローをくわえてテレレを飲むのだ。
ワンパは、牛の角や木で出来ている。外に模様として、サッカーチームのマークや名前を彫り込んでいるものがある。以前から僕も自分のワンパが欲しいと前から思っていたのだ。
今回買いに行ったアスンションのルケ地区は、昨年引退した武田修宏が所属したスポルティング・ルケーニョというサッカークラブがある。街のあちこちはルケーニョの色、青と黄色に塗られている。ルケの一角には金や銀細工を扱った店が軒を連ねていた。その中の一軒で、僕は牛の角に銀を張り込んだワンパを買い、「LIBERDADE.COM」と彫ってもらった。
牛の角独特の匂いをとるため、一日水を中にいれ放置し、その後もう一日洗剤を入れて置いた。そして、ようやく今日飲むことができるようになった。
みんなで昼食をとった後、銀のワンパを持ち出した。お茶を入れ、水を注いだ。もちろん最初に飲むのは僕だ。
銀のストローを加えて、吸い込んだ。
美味しい。
パラグアイ式に僕が水を入れ、次々と周りの友人にお茶を振る舞った。パラグアイの夏は、冷たいテレレが良く合う。
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