原稿を書く合間にふとスポーツニュースを見ていて、見慣れた学校名を画面で見つけた。母校、京都の東山高校が甲子園に出場していた。
東山高校というのは浄土宗の私立学校で、漫画家のみうらじゅん氏やジャイアンツの岡島投手を輩出している。
仏教の中でも戒律が緩い浄土宗の影響からか、かなりいい加減な学校だった。僕のいた時は、特別進学クラス、普通科、商業科の三つに分かれていた。僕は特別進学クラスに在籍していたのだが、ほとんど勉強せず、バンドを組んで毎日ギターばかり弾いていた。高校は、ライブハウスに出演するのを禁止していた。しかし、クラスの誰かが教師に密告したのだろう、出演の前日に僕は担任から呼ばれた。僕の担任は、有名な女流推理作家の夫で、数学の教師だった。
「お前、ライブハウスに出ているとかいう噂があるけれど、そんなことはないよな?」
「はい、ありません」
同級生にチケットをかなり売っていたので、証拠がないはずはなかった。しかし、こんな受け答えで無罪放免となった。
元々第一志望で入った学校ではなかったし、愛校心は元々なかった(大学にも愛校心はあまりない)。男子校ということもあって同窓会には一度も顔を出していない(高校だけでなく、中学、大学の同窓会にも出席したことはない)。それでも、テレビで名前を見つけるとちょっと嬉しい。不思議なものだ。
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