どうしても日本にいると、このページを更新する気にならない。東京にいる僕の生活範囲は狭い。自宅で原稿を書き、本を読み、ギターを弾き…、一日外に出ない日もある。国外にいる時との差が激しいのだ。
先週金曜日から日曜日までは大阪にいた。国内で関東圏以外に行くのは久しぶりだ。東海リーグに所属する、静岡FCというサッカークラブがある。ゆくゆくはJリーグに昇格を考えているクラブチームだ。東海リーグで優勝、一つ上のカテゴリー、JFLへの昇格を掛けて、全国の地域リーグから勝ち上がってきたチームとの
第一次リーグが富山で行われた。静岡FCは辛勝し、大阪での第二次リーグに駒を進めた。
静岡FCには、知り合いの要田勇一がプレーしている。もともとコーチは知り合い、アメリカから帰国していた勇一の弟の章がそこに加わったので、応援しないわけにはいかない。僕は大阪に飛んだ。この第二次リーグ、四チーム中上位二チームが、JLFの下位チームと入れ替え戦に進む。四分の二の確率。静岡FCには元清水のジアス、元神戸の勇一、元磐田の清野と上のリーグの経験者がいる。勝ち進むのは、難しくはないはずだと楽観視していた。
ところが、試合を観ると、静岡FCは個人技に頼りすぎで、チームの骨子がなかった。個人的な能力の高い選手はいるのだが、それをまとめるものがなかった。相手のクラブには、ひたむきさと当たりの強さ、まとまりがあった。静岡FCは初戦を3−5、二試合目を2−4で落とした。二試合で九失点、とてもサッカーのスコアではない。ディフェンスが悪いのはもちろんだが、守備の決まり事がなく、攻撃陣の思いつきで乗り切ってきたつけが回った。最終戦、やる気の見えないブラジル人選手たちと監督を外し、コーチが中心になってチームの形を初めて作った。前半はいい形で攻め続けたが、点が入らず零対零。成田で人を出迎えなければならなかったので、僕は、最終戦前半が終わった時点でスタジアムを後にした。後から電話が掛かってきて3−1で勝ったことを知った。一勝二敗。静岡FCの昇格は消えた。残念な大阪行きだった。
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