相変わらずこの国はでたらめだ。でたらめと言っても、そこには諦めと許しの意味が入っているのだが。
五月に来た時、知り合いの事務所は、LAN接続になっており、快適にインターネットに繋ぐことが出来た。屋根の上にアンテナが設置してあり、無線で繋げていると説明を受けた。
今回来てみると、この無線LANが繋がらなくなっていた。真偽のほどは定かではないが、無線の大元というのが、どこかからか電波を盗んでおり、それが発覚して使えなくなってしまったという。契約の内容を聞いてみると、アンテナ等の初期投資をすれば、後は半永久的に接続料は無料だったというから、電波を盗んでいたという説明は十分あり得る。パラグアイというのは、こんな嘘のような話が起こりうる。
今回不便になったのは、このLAN接続が使えなくなったこと。そして、もう一つがキャッシュディスペンサー。
この国に来るといつも金銭感覚がおかしくなる。といっても何かを買い漁るわけではない。この国の通貨、グアラニーは数が大きくて、時に高いのか安いのか分からなくなるのだ。
今年一月に来た時は、1$が4700グアラニーだった。今回は、1$が6200グアラニー。この通貨暴落に関係あるのか、どうなのか分からないが、シティバンクのキャッシュカードを、こちらのキャッシュディスペンサーが全く受け付けない。パラグアイのキャッシュディスペンサーは、グアラニーとドルと両方引き出すことができた。しかし今回、ドルはもちろん、グアラニーも引き出すことができない。同じカードを持っている菅野によると、九月に入ってから全く使えないという。仕方がなく、クレジットカードでキャッシングしてグアラニーをおろした。
シティバンクのカードは、世界各国で使えると謳っているが、元々南米では、シティバンク支店のキャッシュディスペンサーでさえ使えるものと使えないものがあった(多くの場合、使えない)。パラグアイやブラジルの窓口で、何回か尋ねたのだが「分からない」と両手を挙げられた。そのため僕は以前から、パラグアイではシティバンクのキャッシュディスペンサーではなく、ドイツ銀行のを使っていた。しかし今回、頼みのドイツ銀行は閉鎖されていた……。
こちらで生活している菅野は、どうしてカードが使えないのかと、日本のシティバンクに問い合わせたが、「問題はない」との回答を受けた。問題はないと言われても実際は全く使えない。パラグアイ人のいい加減さには諦めもつくが、この対応には納得できないのは僕だけだろうか。
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