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  田崎健太Kenta Tazaki......tazaki@liberdade.com
1968年3月13日京都市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部など を経て、1999年末に退社。サッカー、ハンドボール、野球などスポーツを中心にノンフィクションを 手がける。 著書に『cuba ユーウツな楽園』 (アミューズブックス)、『此処ではない何処かへ 広山望の挑戦』 (幻冬舎)、『ジーコジャパン11のブラジル流方程式』 (講談社プラスα文庫)、『W杯ビジネス3 0年戦争』 (新潮社)、『楽天が巨人に勝つ日−スポーツビジネス下克上−』 (学研新書)。最新刊は 、『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)。4月末に『辺境遊記』(絵・下 田昌克 英治出版)を上梓。 早稲田大学非常勤講師として『スポーツジャーナリズム論』を担当。早稲田大学スポーツ産業研究所 客員研究員。日本体育協会発行『SPORTS JUST』編集委員。愛車は、カワサキZ1。
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2003年10月29日


今日はモンペリエの旧市街を一人で散歩してみた。八月にこの街に来た時、あまりの暑さで昼間はもちろん日が落ちても歩く気にはなれなかった。
旧市街は平日にも関わらず人で溢れていた。フランスでは当たり前なのかもしれないが、この街では様々な顔つきの人間が歩いている。黒人、白人、東洋系…東洋系といっても耳を澄ますと聞こえてくるのはフランス語。この国には様々な場所からやってきた人が根を張っていることを実感する。

 

コメディ広場にあるメリーゴーランド


 

 

 

2003年10月27日


到着前、パリのシャルル・ドゴール空港の気温五度というアナウンスがあった。
かなり寒そうだ。
着いてみると、建物の中は暖房が効いているが、モンペリエ行きの飛行機に乗り換えるためバスに乗ろうとして外に出ると、空気はさすがに冷たい。
昔「パリ空港の人々」というフランス映画があった。巨大で複雑な空港だったパリの空港に生活する人々を描いた、なかなか面白い作品だった。今のシャルル・ドゴール空港は近代的で、映画のようないい加減さは感じられないが、巨大なのは変わらない。
ここから数時間後に飛行機に乗って南仏モンペリエへ。今回は余裕のある滞在だ。次の作品に向けて頭を切り替えるつもりでいる。

 

パリのシャルル・ドゴール空港にて。


 

 

 

2003年10月26日


前略
ずいぶん肌寒くなりました。
さて。
二十七日月曜日より、二週間強日本を空けます。
まずはフランスに入り、その後スペインに移動するつもりです。
今年あたまから、連続して単行本を手がけており、ずるずると仕事が続いてきました。次の単行本に向けて、頭を切り換えてきます。帰国は来月十二日の予定です。


 

 

 

2003年10月1日


10月に入った。東京は秋晴れ。
単行本の校了も終り、後は発売を待つだけだ。広山選手が今月8日、11日に行われる欧州遠征で日本代表に復帰した。当初から9月末もしくは10月というスケジュールで進行してきたが、これ以上ない良いタイミングとなった。
最近は情報はインターネットで無料で手に入るのが当たり前になっている。もちろん僕も取材の下調べ等でその恩恵を受けている(特に国外のサイト)。ただ、当たり前のことだが、それなりに内容のあるものを書くにはお金と時間が掛かる。インターネットで読めるもの、無料のものというのは、それなりのものがほとんどだ(アマチュアの人がボランティア的に細かくやっているのをのぞけば)。短く表面的な情報を検索して、集めるとそれなりの知識を得た気になる。しかし、それは参考資料にしかならない。結局は、きちんとした文献にあたり、人に会うという基本を怠ってはならないといつも自戒している。
インターネットに限らず「無料」というのは、逆に足かせとなってしまうことがある。僕が映画ライターや音楽ライターを信用しないのは(全てではないだろうが)、レコード会社からCDをもらい、試写会で映画を見て、原稿を書いているからだ(発売や公開前に原稿を書かなくてはならないこともあるだろうが)。彼らはつき合いがあるからまともな批判は難しいだろうし、なにより自分の懐が痛まない。音楽や映画に価格や入場料に見合った価値があるのかどうかという当たり前の感覚が欠如した人間に語る資格があるかどうかは疑問だ。
もちろん僕もCDを貰うこともあるし、時には試写会にも足を運ぶ。ただ、本当に見たい映画やCDは自分で買っている。
つまり…何がいいたいかというと、今回の僕の本は、時間もお金もかかっている。是非とも本屋に足を運んで買って欲しい。その価値はあると思う。

 

拙著『此処ではない、何処かへ 広山望の挑戦』(幻冬舎)
2003年10月10日全国書店にて発売。


 

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